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持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは

2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。 人間と地球の「やるべきことのリスト」であり、持続可能な未来のための青写真となります。

SDGsの詳しい情報はこちらから >>外務省 HP(外部リンク)

ゴトー養殖研究所は、1990年3月に養殖業者への技術指導を目的として設立されました。

埼玉県及び九州の5ヶ所に養殖魚専門動物病院を開設し、水産用医薬品・養魚飼料・養殖設備などの研究開発及び製造・販売や養殖魚の販売を手掛けると共に、養殖生産者へのAMR対策普及啓発活動 (正しい抗菌剤の使い方の指導)を中心とした技術指導を30年間続けています。

グループ企業のトーヨー技術研究所は、水産用医薬品や飼料添加剤のメーカーとして1994年に業務を開始しました。抗菌剤の海洋流出防止技術の研究を28年間続け、大きな成果をあげています。

薬剤耐性菌増加の要因となる抗菌剤の海洋流出を最小限に抑えます

SDGs 14 海の豊かさを守ろう

目標14 海の豊かさを守ろう

持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。

ゴトー養殖研究所の取り組み

1.炭素粉末活用による抗菌剤流出抑制

現在の問題点

近年のワクチン効果の低下から抗菌剤の使用量がこの7年間で4倍以上に増加、日本の水産養殖に おける主要な抗菌剤(アンピシリン、エリスロマイシン、OTC)の使用量は年間500トンを超えると推定されます。

養殖用飼料の形態は、この数十年で生餌→MP飼料→EP飼料と変遷しており、抗菌剤を投与する際今までの MP 飼料用展着剤ではEP飼料への展着力が足りず、EP飼料からの剥離により抗菌剤の海洋流出、抗菌剤による海洋汚染が懸念されます。

このことから、養殖現場からはEP飼料に適した強力な展着剤の開発が切望されています。
(実験室のデータではその内30~50%が海洋に流出している可能性が示唆されています。)

解決策

当社では炭素粉末を用いた展着剤の研究開発を行っています。 炭素粉末は従来品に比べ展着能力が優れるため、抗菌剤投与時にEP飼料に強力に展着させることができ、抗菌剤の海洋への流出の抑制を可能にしました。また、炭素粉末は10年以上前から養殖現場にて抗菌剤の展着剤(当社品:クロピタW)として使用され、既に安全性と有効性が確認されています。

抗菌剤を新しい飼料形態に適した方法で投与することで、抗菌剤の海洋流出、これによる海洋汚染を大幅に防ぐことができます。

海洋汚染が1/5に激減!

2.養殖現場での啓発活動

正しい抗菌剤の投与方法は海洋汚染を防ぐだけではなく、近年問題となっている薬剤耐性菌増殖の削減に繋がります。
当社は水産分野で唯一の獣医師の指導に基づく養殖魚専門の動物病院を運営しています。

獣医師や動物病院スタッフが中心となり、病原菌の分離・培養、薬剤感受性テストを行い、抗菌剤の適切な使用方法を指導し、耐性菌発現の抑制に貢献しています。
また、抗菌剤の使用削減の ために養殖魚の免疫活性化と魚病の予防に注力した指導や講演会も実施し、AMR 対策普及に対する啓発に取り組んでいます。

例)
『正しい抗菌剤使用方法/薬剤耐性対策について』
『魚の免疫機能と正しい魚病対策について』など

漁協や養殖業者を巡回し、炭素粉末を用いた抗菌剤のEP飼料への展着方法や海洋への抗菌剤流出と耐性菌発現抑制のための技術を紹介しています。

これらの活動を通して、海の豊かさ守り、養殖業の更なる発展に貢献していきます。

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