Tさんの海外遊学レポート!
Tさんの海外遊学レポート
2023年4月8日(土)
羽田→ドバイ→リスボン
2023年4月9日(日)
ベレン(ポルトガル)
本日海外研修2日目ですが、ベレン方面の観光を当初予定しておりましたが、イースターの兼ね合いで昼に全部打ち切られてしまい、中まで見れませんでした。
そのため、ベレン方面のベレンの搭、発見のオブジェクト、ジェロニモス修道院を外観だけ見ました。その後、リスボンストリートセンターでリスボンの歴史について学び、サン・ジョルジェ城に登りリスボンの町並みを上から見学しました。
ポルトガルが航海により世界を広げていった中心として栄えた過去と震災などにより苦しんだ苦悩の過去について学ぶことで、リスボンという地にある建物一つ一つの意味がわかりました。また、リスボンは都市計画によりできた都市なだけあり、上から見るときれいに整備されており、見応えがすごかったです。歴史を知ることでこのように新しい角度で物事が見れるということを改めて実感しました。
2023年4月10日(月)
シントラ(ポルトガル)
今日はリスボンから列車で離れたシントラという場所にいき、ペーナ宮殿とローア城跡、ロカ岬にいきました。
ペーナ宮殿は世界遺産にもなっている宮殿で昨日学んだリスボンの歴史がわかると、一つ一つの石像や絵画の意味がわかり、非常に興味深く、感情移入してしまいました。ローア城跡は西洋の万里の長城と呼ばれている城跡で震災で形こそなくなれど、ローア人が築き上げた城跡をたどるだけでも偉大な功績が感じることができました。さらに、ローア城跡の頂上から見るシントラは様々な特徴的な建築物が見られて絶景でした。ロカ岬はユーラシア大陸最西端の土地でそこから望む大西洋は圧巻の一言でした。自然の雄大さや悠久さを同時に感じることができました。
また、夜にはイタリア人のルームメイトに誘われてディナーにステーキを食べにいき、色々なヨーロッパの文化について教えてもらえました。
今日は様々な景色や文化、歴史を学べた日本では決して経験できない非常に有意義な日でした。
2023年4月11日(火)
リスボン(ポルトガル)
今日は世界一と呼ばれているリスボン水族館とその周辺を散策したのちにイースターで見れなかったリスボン大聖堂などを観光しました。
リスボン水族館は日本の水族館に比べると、エンターテイメント性は余りなかった気がしますが、展示の仕方や見せ方が非常に凝っており見ごたえがある水族館でした。また、水族館が海洋資源の保全に役立っていると言うことを全面に押し出しており、海洋保全の重要性について学習できるような仕組みが浸透されており、さすがヨーロッパだけあって環境保全にたいしてすごい先進的だなと感じました。
さらに、昼から訪れたリスボン大聖堂やコメルシオ広場では町並みのなかにリスボンの歴史が感じられるスポットで、いかにリスボンの歴史がこの町並みに影響を与えているかと言うものを考えさせられる場所でした。
明日でポルトガルを出発しますが、ポルトガルは道にゴミがひとつも落ちておらず、僕が困った素振りをしていると声をかけてくれる人がいたり、非常に素敵な国でした。また、観光した場所だけではなく、色んなシーンで取ったコミュニケーションがヨーロッパに対する自分の理解を深めてくれて自分の人生にこれ以上ない有意義な時間をくれました。出国するのはとても名残惜しいですが、明日から憧れていたスペインに入国するのでアンテナをもっと張りながら自分の人生にとって絶対的なプラスの旅にしたいと思います!
2023年4月12日(水)
リスボン→メリダ(スペイン)
2023年4月13日(木)
メリダ(スペイン)
今日はメリダでローマ劇場や円形闘技場を観光したのち、国立ローマ博物館を訪問しました。
その後、メリダからセビリアに鉄道で三時間かけて移動しました。
メリダはローマ帝国の支配を受けていた場所で今日訪問したローマ劇場や円形闘技場に関しては紀元前の頃から残る遺跡だと知り、衝撃を受けました。また、紀元前の頃から残っている石像や建物の造形を見ると、いかにローマ帝国の技術がその当時から発展しているかが知れて、非常に興味深かったです。
国立ローマ博物館ではそのような遺跡群から発掘された物品が展示されており、古代ローマ人がなにを思ってどのように生活を発展させていったのかと言う部分に想いを馳せることができました。
2023年4月14日(金)
セビリア(スペイン)
2023年4月15日(土)
セビリア(スペイン)
2023年4月16日(日)
セビリア→マドリード
2023年4月17日(月)
マドリード
今日はマドリードでソフィア王妃芸術センターという美術館にいったのち、ヨーロッパ三大美術館と言われるプラド美術館に行きました。
ソフィア王妃芸術センターはピカソやダリなど、今までに何回も見たことのある名画を数多く展示しており、個人的にすごくテンションが上がる場所でした。特にゲルニカは非常に巨大で白黒のモノトーンという配色が戦争の悲惨さを生々しく感じられるすごい作品でした。
プラド美術館では主に中世やキリスト教などの絵が展示されており、多くの巨大な絵画に感銘を受けました。
二つの美術館を訪れることでヨーロッパの歴史における芸術を深く感じられて非常に興味深かったです。
最後に、夜マドリードの公園でNくんと話ながらお酒を飲んでいると、三人組のスリグループに絡まれました。ヨーロッパに来てからこのような経験をしたことがなかったのですが、なんとか追い払えました。やはり、用心するに越したことがないなと改めて感じました。
2023年4月18日(火)
マドリード→バレンシア
今日はマドリードからバレンシアに移動しました。移動や切符の購入に時間を食ってしまいバレンシアに着いてからはパエリアを食べに行くことしかできませんでした。
出発したマドリードの駅は高速鉄道など長距離移動する人のためのホームが別にあり、何レーンもの荷物検査場やパスポートの確認などがあって、設備が非常に空港のような見た目をしていました。本当にテロなどに対するヨーロッパの取り組み方のすごさを感じます。
2時間ほどでついたバレンシアはオレンジやパエリアで有名なスペイン第三の都市であり、たくさんの市場などがあるのですが着いた時間の問題もあり、パエリアだけ食べに行きました。
スペインのパエリアは日本のものとは違い、サフランがあまり効いておらず、茶色い色をしていました。また、油分が多く日本のチャーハンに近い味がしました。
夜には、ホテルがサッカークラブ「バレンシアCF」のホームスタジアムの目と鼻の先であり、55000人収容できるとても巨大なスタジアムを一周しました。バレンシアの歴代の名選手の写真や名試合の写真などが壁に貼ってあって、とても興奮しました。
2023年4月19日(水)
バレンシア
今日は朝からスペインで一番大きいといわれている市場のバレンシア中央市場に行ったのち、近代的な建築美が見られる芸術科学都市に行き、バレンシア市内を散策しました。
昨日に思ったより何もできなかったことと、ホテルで会った人にバレンシア中央市場は絶対に行くべきと言われたことが相まって、予定を大幅に変更しました。バレンシア中央市場はとても大きな市場で、肉野菜魚などの食材も扱っていれば、惣菜やデザート、バルなどもあり、見てるだけで飽きないお店のラインナップでした。観光客向けのお店もある一方で地域住民に根付いているようなお店もあり、バレンシアの人々の食生活を体感することができました。
その後にいった、芸術科学都市はただただ並ぶ建物の造形美が凄まじかったです。そこにある建物は曲線やアーチなどがとても多く使われており、一面に広がるプールなどと相乗して、まるで近未来にいるような気分になれました。
バレンシアは非常に物価が安く、食べ物が充実しているため町を散策して、さまざまな店をウインドウショッピングするだけでもとても楽しかったです。
2023年4月20日(木)
バレンシア→バルセロナ
今日はバレンシアからバルセロナに移動して、ブケリア市場やカタルーニャ広場を観光し、バルセロナ市街を散策しました。
バルセロナは今までいたどのスペインの町よりも人と鳩が異常に多かったです。
ブケリア市場に向かっている途中にカサ・ミラという、ガウディがデザインしたアパートがありました。カサ・ミラは他のアパートとは違い、建物に曲線がデザインされておりガウディの遊び心を感じました。
ブケリア市場はとても活気づいた市場であり、先日いったバレンシア中央市場より観光に寄っているイメージを感じました。バレンシアより高い物価もそうですが、なにより食べ歩きできるお惣菜店の数がとても多く肉屋にはコロッケや生ハム、果物屋にはオレンジジュースなどスペイン特有のものをどの店でも売っているところにそれを感じてしまいました。
カタルーニャ広場は市街地の中心にあるということで人の通行もとても多かったのですが、足の踏み場を失うほどの数の鳩が存在しており、驚きというより恐怖さえも感じました。しかし、石像やアートなどが充実していてバルセロナの中心にある広場というだけはあり、時間を忘れてゆっくりしてしまいました。
2023年4月21日(金)
フィゲラス
本日はバルセロナから特急で一時間ほど離れたフィゲラスという町にいき、ダリ博物館を訪れました。
フィゲラスはとても田舎で駅からの道に豚の足が落ちてたり、犬の糞だらけだったりと不安になることがとても多い町でした。
ダリ博物館はとても多くの観光客で溢れ帰っており、敷地が広くないのもあって非常に窮屈出回りづらかったです。ただ、そこに展示されているダリの絵画やアートはとてもエネルギッシュで今までみた芸術作品のなかでもトップを争うほどよかったです。ダリの作品には遊び心がありながらも色々な物事を多角的な視点でとらえた作品があったり、すごくシンプルな風景画があったりなど色々なダリという芸術家の側面が見られるため、ずっと見ていても飽きませんでした。本当に我を忘れて見入ってしまうほどの作品たちでした。
2023年4月22日(土)
カンプノウ
本日はFCバルセロナの本拠地のカンプノウのスタジアムに入れるツアーとサグラダ・ファミリアに行きました。
カンプノウは約10万人観客が収容できるとても大きなスタジアムで、試合がないにも関わらず、たくさんの人で賑わっていました。ミュージアムのなかにはバルセロナの歴史的な瞬間に関わる品がたくさん展示されており、メッシやイニエスタなどの往年の名選手のユニフォームなどが展示されていました。また、たくさんの優勝トロフィーも展示されており、中には自分が小学生や中学生の時に夜中に起きて見ていた試合のものなどもあって、とても懐かしい気持ちと過去の自分が想像できない今を過ごしているんだなという気持ちになりました。ツアーではピッチやベンチ、ロッカールームなどに入ることができ、今まで何度もテレビで見てきた別世界に自分が到達したような気持ちになれました。
夜に行ったサグラダ・ファミリアは教科書やテレビなどで見てるときから、一度は確実に訪れておきたいなと思っていたスポットであり、実物を見たときに感動のため息が出ました。ガウディの想いがちりばめられた外観のきめこまやからなデザイン、森をモチーフにしたと言われる内装のシンプルなきれいさには言葉を失いました。今まで行った建物のなかで、間違いなく一番感動しました。
2023年4月23日(日)
カンプノウ
今日はFCバルセロナvsアトレティコマドリードの試合をカンプノウで見てきました。
カンプノウは10万人も収容できるスタジアムとあって、試合前からとんでもない人がカンプノウ周辺にいました。中にはいると自分がとった席はピッチから非常に近く、選手がほんと目の前にいてるくらいの距離感でとてもよかったです。試合の経過はバルセロナのショートカウンターのようなサッカーにアトレティコがソリッドなディフェンスで対抗しながら、グリーズマンなどを起点にカウンターを狙うという展開でした。怪我から復帰したペドリが途中出場で入ってくると、スタジアムの熱狂がより激しさを増し、ペドリが入った瞬間バルセロナはまるで違うチームかのようにポゼッションができていたのがサッカーの面白さだなと感じました。
結果はバルセロナが1-0で勝利して、スタジアム全体の雰囲気もすごくよく終わって、個人的にもよかったです。
また、夜ごはんを食べたバルで知り合った隣のお客さんや、ホステルのルームメイトも全員今日の試合を見に行ってたので、サッカーの話を通して色々な国の人と仲を深めることができました。10日近くいたスペインでは英語があまり通じないため、過ごし辛さを感じる部分はありましたが、サッカーの話などを通して言語を超越したコミュニケーションをとることができました。間違いなく完璧な言語を覚えるより、サッカーの勉強をした方がヨーロッパでのコミュニケーションはうまいこといくことがわかりました。
2023年4月24日(月)
バルセロナ→パリ
今日はついにスペインのバルセロナからフランスのパリに高速鉄道で移動しました。
鉄道の移動時間は約7時間でフランスのパリについたのはおおよそ18時でした。その後、ホステルにチェックインしたのですがチェックインカウンターがめちゃくちゃ混んでおり、自分の予約がうまく行ってないと言われ、チェックインにすごく時間がかかりました。
やっとの思いでチェックインをすませたのち、ホステルのルームメイトとスーパーにいき、晩ごはんの買い出しをして、一緒に晩ごはんを食べました。
パリの通りはすごく整備されており、高いところから見ると本当にきれいです。また、昼と夜で見せる顔の違いがあって、ホステルの部屋から見た景色はとてもすごかったです。
2023年4月25日(火)
パリ
今日は朝からヴェルサイユ宮殿にいったのち、エッフェル塔と凱旋門、オルセー美術館にいきました。
パリの地下鉄が非常に難しく、ヴェルサイユ宮殿にたどり着くまでに非常に難航しましたがなんとかたどり着くことができました。ヴェルサイユ宮殿は日本でいう江戸時代の頃に作られたとは思えないくらい豪華な建物でフランス王朝の威厳と力強さを感じました。特に、鏡の間は絶景で、約40mにわたる回廊の煌びやかさは他の何にも例えられませんでした。次に訪れたエッフェル塔は高さこそはありませんでしたが、パリという町のシンボルなだけあって圧倒的な存在感を感じました。そこから歩いて凱旋門にいき、凱旋門のうえにも上りました。凱旋門はパリと言えば、エッフェル塔の次に有名な建物と個人的に思っていたため、初めて見たときはテンションが上がりました。壁面に細かく施された彫刻はとても美しく、また下部や外から見えない部分も非常に凝ってあり、フランスにとっての戦勝の重要性を感じました。
オルセー美術館では様々な印象派の画家の名作がならんでおり、ゴッホやモネ、ルノワールなどの超有名画家の名作が並んでいて感動しました。ゴッホの『星月夜』やルノワールの『ピアノに寄る少女たち』は過去なんども見たことある作品であったため、本物を目にすることができて非常にうれしかったです。
2023年4月26日(水)
パリ
今日は昼からルーブル美術館を訪れ、そのあとステンドグラスで有名なサント・シャペル協会を訪ねました。夜には個人的にずっといきたかったアトリエデリュミエールという現代アートの美術館にいきました。
ルーブル美術館はあらかじめ時間指定をして行ったのですが、まずチケットを買う行列の量にビックリしました。本当に意味わからないレベルの人が並んでいました。そこから、中に入ると、美術館自体もとてもでかく、作品もところ狭しと並んでいるため、とてもじゃないですが全ての作品を見ることは不可能でした。なので、有名な作品をピックアップして、他は流し見する感じでまわりました。個人的に一番感動したのはドラクロワの『民衆を導く自由の女神』という絵画で、力強さの中に美しさを感じて、とても感動しました。
次に訪れたサント・シャペル協会はステンドグラスが有名ということだけを聞いていったのですが、そのステンドグラスの美しさには圧巻されました。一つ一つのステンドグラスに違う絵が施されており、ステンドグラスをとおして聖書を再現しているというすばらしく細かい仕様であり、またそのステンドグラスで囲まれた教会の雰囲気はとても神秘的で他の何ににも例えられません。ただただ、言葉を失ってステンドグラスを見てしまっており、時間を忘れて見惚れていました。
最後に訪れたアトリエデリュミエールという現代アートの美術館は『エミリー、パリにいく』というNetflixのドラマの撮影が行われた場所で、それを見たときにほのかに憧れを感じた場所でした。アトリエデリュミエールはその日ごとに展示物が変わり、今回ボクがいったときはベルギーの漫画『タンタン』がテーマでした。僕自身、タンタンは幼少期の頃見ただけなのでやや楽しめるかどうか不安でした。しかし、360°のプロジェクションマッピングとプロジェクションのシーンに合わせたビートルズやピンク・フロイドの往年の名曲が独自の世界観に引きずり込んでくれました。正直、パリの美術館のなかで個人的に一番気に入っている美術館です。
ここまで約三週間にわたり、ヨーロッパを観光してよくも悪くもヨーロッパのことを色々学べました。明日は一日鉄道で移動して、ノルウェーに向かいたいと思います。
2023年4月27日(木)
パリ→コペンハーゲン
今日は終日移動日で、パリからコペンハーゲンと約1200kmも鉄道で移動しました。途中にケルンやハンブルグといったドイツの有名な年で乗り換えをし、ドイツの駅を楽しみました。
僕にとってこの日はすこぶる不運な日であり、まず高速鉄道に乗るためパリでメトロに乗ると、自分が乗っている電車が急に止まり、色々路線を変えたりしたが、ダメで結局スーツケースを持ったまま3km走ることになりました。
パリからはベルギーを通過して、ケルンに向かいましたが、車窓から見たブリュッセルはとてもきれいでした。ケルンは駅前にとても迫力のあるケルン大聖堂があり、今まで見た大聖堂に負けず劣らずの外観をしており、あらためてキリスト教文化の偉大さを感じました。
次に、ケルンからハンブルグに向かう電車は今まで乗ってきた電車と違い、瞬間ごとに景色が変わっていくので乗っていて非常に楽しかったです。
その後、ハンブルグからコペンハーゲンに5時間かけて移動することになりましたが、車両トラブルで二時間立ち往生を食らい、しかもアナウンスがドイツ語しかないため一切状況を把握できず、隣の人に通訳してもらっていました。
その間も社内の人はunoをしたり、お酒を飲んだり優雅に待っており、列車が動き出した際には拍手をしていたので日本との大きな違いを感じました。夜の23時にコペンハーゲンについたのですが、コペンハーゲン駅の木造とレンガが織り混ぜられた構造は個人的に親近感がわいて、なぜか懐かしい気持ちなりました。
2023年4月28日(金)
コペンハーゲン→オスロ(ノルウェー)
今日はコペンハーゲンからオスロまで鉄道で移動しました。
コペンハーゲンでNくんと合流して、オスロまで向かうことにしました。コペンハーゲンの物価は今までのどこよりも高くて、水や朝御飯を買うのでさえもかなり躊躇するレベルでした。
その後、鉄道で移動してスウェーデンのイェーテボリで乗り換えをしたんですが、なぜかスウェーデンの物価はコペンハーゲンに比べて非常にやすく驚きました。また、イェーテボリ駅は非常にきれいで整理されており、個人的にヨーロッパの今までの駅で一番好きでした。イェーテボリからオスロに向かう電車は約3時間半で車窓からはよく湖や牧場などが見えてのどかな風景を感じました。
オスロにつくと、ホステルのルームメイトから雪が降っていると言われていましたが、そこまで寒くなく、天気もよかったです。オスロ中央駅は広場みたいになっていましたが、そこで路上パフォーマンスしてる人や露店なども一切なく、今までのヨーロッパの国との違いを感じました。そこから、スーパーなどを練り歩いてオスロでの節約について色々対策を練りました。生鮮食品の高さは日本の四倍近くあり、パンも今までのヨーロッパ諸国の二倍近くあり、物価の高さに驚きましたが、冷凍食品が安かったので冷凍食品で食いつないでいこうと思います。また、緯度の関係かわからないですが、日の入りが非常に遅く、22時でも辺りは明るかったので驚いて写真を撮りました。
明日からはヨルギンさんと合流するので色々学んで来たいとおもいます。
2023年4月29日(土)
オスロ→ベルゲン(ノルウェー)
今日はオスロ空港からベルゲンまで鉄道の予約がとれなかったこともあり、飛行機で向かいました。その後、ヨルギンさんの案内で国内二番目の大きさを誇るHardangerフィヨルドに行き、ノルウェーという国のことや養殖について色々お話ししていただきました。
オスロは比較的寒いとはいえ、まだ耐えれるレベルでしたがベルゲンは7℃と非常に寒く、国内の気候の差にとても驚きました。空港から約2時間ほど、ヨルギンさんに運転していただき、Hardangerフィヨルドに向かっている道中にもノルウェーが電気自動車が進んでいることや、経済環境など様々なことを教えていただきました。Hardangerフィヨルドは実際について見ると、日本では絶対に見られない自然が広がっており、ただただ絶景でした。大きすぎるあまり、フィヨルドの終わりがないんじゃないかと錯覚するレベルでした。
フィヨルドでは数件の養殖施設が見られ、そこでエサをコンピューターが管理しながら自動で送るフィードパイプや魚の死骸をケージの底面から吸い取って回収するポンプアップシステムなどを実際に見学しました。そのようなシステムが発展してるおかげで、人が何かの作業をする際に常駐する必要もなく、かつ遠隔操作ができるため一つの業者が何個も大きい施設を持てるということを聞いて、技術の発展の偉大さを知りました。
夜にヨルギンさんから、日本の養殖の課題や他の養殖先進国の技術の発展の過程などを聞き、どうやって日本も発展させていくべきかを日本の環境や思想にフィットさせながら、考えていくことが必要だなと感じました。
明日からはボムロー島に向かい、より詳しく養殖産業について触れられるので、とても楽しみです。
2023年4月30日(日)
ボムロー島(ノルウェー)
今日はフィヨルドのほとりのUlvikから、車で四時間くらいヨルギンさんに運転していただき、ボムロー島に向かいました。
道中にはたくさんの滝やとても大きな岩などがたくさん見られ、自然の作る景色の美しさを感じました。また、雪解け水が流れるのを利用した水力発電施設があったり、発電施設の電気を利用するために近くに工場があったりとノルウェー特有の工業的な光景も見れました。
他にも、ノルウェーはサーモンを完全養殖で生産しており、卵や稚魚を淡水で管理する工場などを外から見学し、工場から道の地下を通して港にパイプを巡らすことで稚魚を直接船に搬入できることを聞いたときは驚きました。
日曜なので飲食店などもあいておらず、ボムロー島についてヨルギンさんの家にいきました。
ヨルギンさんとマリアさんに日本からのお土産を渡したのですが、大変喜んでいただけてよかったです。ヨルギンさんの家ではサッカーの試合を見て、マリアさんにご飯を作っていただきました。ヨルギンさんから『フットボールの見すぎはガールフレンドができなくなるぞ。』と言われたので、今後はバランスについて検討したいです。
また、ボムロー島自体が船舶関係などの仕事が多い町なので、ホテル自体もコンセプトがあって面白かったです。
2023年5月1日(月)
ボムロー島(ノルウェー)
今日はヨルギンさんに運転してもらい、ボムロー島を一周し、様々な養殖関連の施設を見学させてもらいました。
サーモンの養殖はすごく効率化が進んでおり、昨日も見学させていただいた卵の孵化や稚魚の成長を行う淡水の工場や、サーモンを実際に収穫して締めたあとに加工工場に船からパイプを通してつなぐ船などの施設を見学しました。
また、実際に成長した稚魚を塩水のケージに船からパイプを通して搬入していく現場も見ましたが、全く人力ではなく完全に自動になっており、最小限の負担でできるようになっていて、とても発展しているなと思いました。
昼ご飯をヨルギンさんの家でマリアさんに作っていただきました。その後、ヨルギンさんの家で実際に見学できなかったノルウェー養殖の技術の細部について色々なお話をしていただきました。その中で、他のアジアの国の養殖技術の発展を通してみる日本の今後の課題や新しい取り組みについて、聞いたときにまだまだ発展可能な産業だということを改めて感じ、非常に楽しみになりました。
2023年5月2日(火)
ボムロー島(ノルウェー)
今日もヨルギンさんにボムロー島周辺のサーモン養殖施設を案内していただきました。
まず、朝一番にリモートでサーモンに与えるエサを管理してる集中制御室のような場所にいきました。そこでは、たくさんのモニターの前に人が座っており、ケージの中のカメラの角度や位置を変えながら、ケージ内のサーモンの様子を確認しつつ、エサの量を微調整していました。話を聞いたところ、大学で生物化学や生物学などを学んだ一流の知識を持った人にしかできない仕事であり、とても集中力がいる仕事だそうです。実際に、このリモートでエサの管理ができるシステムがあるから、一社が複数の場所に養殖施設を持ってても管理できているんだろうなと感じました。
その後、ケージを作る現場を見学させていただき、いかにケージが浮いてるか、どのようにケージを作っていくかの実際の行程を見させていただき、本当に作業効率に沿って構造が考えられているとこがわかり、感動しました。
次に、国内で最大レベルの孵化と稚魚の発育を担う工場を外観から見学しました。ここでは、いままで見た工場よりタンクが多くあり、他の工場と違って、稚魚をできるだけ大きくなるまで育てることで疾患や輸送ストレスによる影響を軽減し、海水中での飼育期間を減らし、越冬することにより生じるストレスを減らすなどというテクニックがそこにはありました。
また、他にもシーライスというサーモン養殖において、最も問題な寄生虫を食べる魚を繁殖させたりなど、様々な問題にたいする解決方法が開発されていて、非常に面白かったです。
そして今日の夜はマリアさんにご飯を振る舞っていただく最後の機会で、とても美味しいタラ料理を振る舞っていただきました。僕の稚拙な英語やしょうもない話にも優しく耳を貸してくださったり、色々親切をしていただいて、本当に感謝しかないです。
明日は実際にワクチンの自動接種マシーンとケージや工場などを見れるので、非常に楽しみです。
2023年5月3日(水)
ボムロー島→ベルゲン(ノルウェー)
今日はヨルギンさんの運転でボムロー島を離れてベルゲンの方まで行き、Lumicというワクチン接種機のメーカーを訪問しました。その後、Lumicの方と一緒に生け簀や実際のワクチン接種の現場を見学させていただきました。
まず、Lumicでワクチン接種機の講習を簡単に受けました。そこではHPで見させていただいた手で魚を入れるものだけではなく、完全自動で接種まで終わらせるものや、5gの魚の接種もできるものなど、とんでもない技術の進化がありました。また、麻酔を使ってから何から、アニマルウェルフェアがファーストになっていて、さすが福祉についても進化しているなという印象を受けました。
次に、実際にサーモン生け簀に向かいました。沖にあるため、ボートで向かったのですが、とても寒かったです。生け簀では飼料を保管する浮いた建物があり、そこからチューブで飼料を自動で与えていました。その飼料の量の調整などは昨日行ったモニター室のような場所で行われており、実際に生け簀には二人しかいなかったです。完全に効率化が図られており、出荷の際の工夫やシーライスがついた際の淡水浴を行うための工夫などの話を聞いてましたが、本当に作業効率のかたまりでした。それもノルウェーでは人件費が高く人が少ないため、こういう自動化が進んだと聞いたので、日本におとしこむとなると様々な課題があるなと思いました。
その後、内陸に戻り稚魚の生育工場での実際のワクチン接種現場を見学させていただきました。そこでは麻酔をかけてから、何から自動で接種が行われており、衝撃的でした。30分に6000尾の接種を完了させることができ、一日に50000尾、一ヶ月で約100万尾接種をしていると聞いて、衝撃を受けました。また、人は二人しかおらず、接種前に接種することが難しいくらい小さいものをラインからはじくことだけをしていました。本当に日本の接種現場とは全然違いました。また、オイルアジュバントのワクチンを打つ際にも自動接種の方が完全に安全で、接種する数秒だけ魚も水から出るだけなのでアニマルウェルフェアについても遵守していました。聞いたところによると、ノルウェーではアニマルウェルフェアの基準を獣医が満たしていると同意しないければならない法律が養殖業にもあり、それでそのような仕組みができたのだとわかりました。
最後に、約5日間ヨルギンさんにお世話になって、様々な施設に連れていってくださったり、アポイントメントをとって様々な施設を見学させていただいたりしました。本当に感謝しかないです。また、日本で会いましょうと言ってくれたので、会えたらなと思います。
ヨルギンさんからみなさんによろしくお伝えくださいと言われましたので、そちらだけこのような形で伝えさせていただきたいと思います。
2023年5月4日(木)
ベルゲン→オスロ(ノルウェー)
今日はベルゲンからオスロに鉄道で移動しました。
ベルゲン鉄道は景観がとても美しい電車ということで有名であり、僕も以前から存在はしっていました。ベルゲンから少し走ると雄大なフィヨルドが天気もいいことがあって、湖に映えておりとても美しかったです。日本では逆さ富士がとても人気ですが、それよりもフィヨルドの海がきれいなこともあって、とても感動しました。本当にきれいでした。そこからしばらくすると、辺り一面は雪景色になってきて、そこに昔ながらのノルウェーの家だったり、針葉樹林があったりなど、まるで教科書でみた光景が広がっていました。その中にスキーする人がいたり、駅があったりなど近代的なものも混じりあって、とても美しかったです。フィヨルドが凍っていたり、そこに雪が積もっていたり厳しい寒さを物語っているような光景が道中もよく見られ、ここまで温度や環境が同じ国でも大きく変わるのかと思いました。
7時間鉄道に揺られ、オスロに着くと、スーパーマーケットにいき、食料の調達をしました。その後、スポーツバーにいき、サッカーの試合を見ました。三笘選手が出場していたので、めちゃくちゃ声をかけられたりして面白かったです。
2023年5月5日(金)
オスロ
今日はオスロの市街地を観光して、回りました。
世界各国のフードコートのようなものが集まるOslo Street foodにいき、タイ料理と唐揚げを食べました。不思議な味がして、日本の調味料を組み合わせてるはずなのに全く日本にない味の唐揚げと普通のタイカレーでした。美味しかったです。
その後、Oslo cityというショッピングモールに行きました。オスロはワインやスピリッツが政府の認可がないということもあり、ワインショップの数が少ない分、品揃えがとんでもないことになっています。本当にいままでみたどの酒屋よりもワインやリキュールなどがあり、とても見てるだけで楽しかったです。また、ほぼ全員の客にIDチェックをしていたのでノルウェーのお酒にたいする厳しさがわかりました。
夜にはアナと雪の女王のモデルになったアーケシュフース城に行きました。とても幻想的ですが、要塞としての作りはしっかりしており、難攻不落と言われるだけはあるなと思いました。
また、オスロの夜景はとてもきれいでベルゲンなどにはない海と光の融合が見られました。
2023年5月6日(土)
オスロ
今日はヨーロッパ最終日ということでオスロの観光スポットであるオペラハウスとムンク美術館にいきました。
オペラハウスはオーストラリアなどにあるような近代芸術の象徴的な建物で曲線美やガラス張りなどが使われていて、非常にきれいでした。特に、オペラハウスの屋上から見れるオスロフィヨルドの景色は絶景でした。
次に、『叫び』で有名なムンクの作品が主に展示されているムンク美術館にいきました。ムンクの絵はそれぞれのテーマの振り幅がすごすぎて、本当に同一の作者かどうか疑いたくなるほどでした。また、彫刻や版画など、絵画もパステルや油絵など本当に様々な技法を使っているので、同一作者だとは思えませんでした。
目当てでいった『叫び』は三パターンが保管されており、展示による劣化などの関係で一パターンの展示が一時間後とにローテーションする仕組みでした。それも、真っ暗の部屋にそれぞれがおいてあり、時間が来ると扉が開くような感じで展示されていたので見ていて、とても面白かったです。
という感じにヨーロッパでの最終日は終わりました。今回の研修では慣れない環境や様々なトラブルはありましたが、国境を越えて色々な人と考えをシェアできたり、生きてる間に見れるとは思えないものにたくさん触れることができました。また、何よりもヨルギンさんに案内していただいてノルウェーのサーモン養殖について学ぶことで様々な方法や技術、仕組みなどについて吟味することができました。
本当に色々勉強できた一ヶ月でした。
来週からはいよいよ入社予定なので、今回の経験を糧に頑張りたいと思います。
2023年5月7日(日)
2023年5月8日(月)
2023年5月9日(火)
帰国
昨日は一日中飛行機で移動しました。
途中経由地のアディスアベバではホテルも用意していただいたので、トランジットのしんどさを特に味わうことがなく済みました。その後、19時頃に成田空港に到着して、今日実家のある岡山に帰りました。
岡山空港は本当に小さい空港でANAの帰りのフライトもめちゃくちゃ小さかったです。
手荷物受け取りのレーンには桃太郎が流れていて、微妙なセンスを感じました。
日本に帰ってきて思うのは今回の研修では海外の色々な文化や技術を学べたと同時に、トラブルやリスクに対する解決能力をたくさん身に付けれた気がします。練り上げたプランが台無しになるトラブルや、今まで感じたことのないリスクにいら立ちや無力さを感じたりしましたが、そういうことすらも糧にできたのではないかなと思っています。このような経験以外では絶対に自分が身に付けられなかったであろう力を会得することができた気がします。
このような体験を支えていただいた皆様に感謝を申し上げると共に、来週の研修から今回の経験を活かして全力で仕事に励もうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
もう一人の海外遊学挑戦者
Nさんからの現地レポートもご覧ください!